久野監督に出会ってから彼女の長編映画を見ることが長年の夢でした。 嬉しさで胸いっぱいの映画館の中、摩訶不思議なはずなのにとてもリアルな感触に、夢中になってあんずちゃんの世界に没入していました。何度も何度も見返したい作品です。 あんずちゃん、大好きです!
コメント
そして森山さんの身体能力はもう、猫でした。
監督お二人の良さを贅沢に味わえ、制作の過程を知りたい!
そして奇々怪界な日常では、心地良い脱力感を貰える「あんずちゃんスコープ」にやられっぱなしでした。
ところがどっこい、見た目は “ほっこり” しただけの無害なヤツだなと思ってたのですが、
物語が進むにつれてこの化け猫のやることなすこと全てに一本筋金が通っているのです。
いやぁ、参りました。そのアンバランスなあんずの存在感が堪らなくいいのです。
あんずちゃんを通して見える世界は、自由で奇想天外な
オフビートに奏でる特別な夏を演出している。
俳優の細かな演技を描き起こすロトスコープ技法と、アニメーションの作画によるデフォルメ表現が混ざり合って、各キャラクターの野生感がみなぎって楽しい。
子供の頃に観ていたら、忘れられない原体験になっていたはず。
この掛け算で本作は唯一化し、優れた映画でまれに発生する「ずっとこの世界を観ていたい」という願いの化学反応を起こした。
ガラケーを首にぶらさげて、原付バイクでやってくる化け猫あんずちゃん。
くまのプーさんに負けないくらい「何にもしないをしてる」おっさんで、おならは平気でブーとする。
山下敦弘監督が大切にしてきたモラトリアム世界に、久野遥子監督が鮮やかなおとぎ話の色を持ち込んだ(と筆者は理解している)素敵なアニメーション。
日本、そして世界の新しい夏の風物詩に育ってほしい!
久野監督に出会ってから彼女の長編映画を見ることが長年の夢でした。
嬉しさで胸いっぱいの映画館の中、摩訶不思議なはずなのにとてもリアルな感触に、夢中になってあんずちゃんの世界に没入していました。何度も何度も見返したい作品です。
あんずちゃん、大好きです!